自然やいろんな人の手でつくられる風景
東京の片隅にある陶芸アトリエ。
窓の外に見えるのは、陽の光にゆらめく木の葉、鳥は微笑んでいる。
あふれるほどモノがあり、短い期間で捨てられていく世の中で自然資源を侵してまで、“作る意味”はあるのだろうか。
モノの生涯は、自然資源に向き合う人、
作り手や伝える人、受け取る人に出会う。もしかしたら修繕する人、処分する人の手を渡っていく。その旅の中で、ちいさな思い出がうまれることもあるでしょう。
手しごとを体験することで、モノの生涯を感じること、モノの向こう側の心に想いを馳せることができたらうれしいです。
余白のある心地よい生活を
私が旅した北欧は、心をリセットしてくれる。
日常やマインドを大切にする彼らの姿勢は、
肩の力を抜いてほがらかに暮らす生活を教えてくれているような気がします。
好きな花、お茶の時間、くだらない会話、そんな日常が「自分」をそして「他」を心地よくする工夫になる。
いとおしさを分かち合う
モノの向こうにある心と響きあうとき、
どれほどの愛おしさを感じられるでしょう。もし感受性を育てあえたなら、
どれほどの希望ある豊かさを感じられるでしょう。
物の価値よりも深く、長く生活のそばにいてうれしくなるような愛おしさを分かち合えたらと、何よりもうれしいです。